
【国家調査データ】結婚相談所 vs マッチングアプリ ― 40代男性の時間を奪うのはどちらか?
はじめに:意思決定を確定させる、唯一無二の「羅針盤」
当サイトが「40代の主戦場はマッチングアプリである」と結論付ける、その最終的な論拠をこの記事で提示する。
ここで依拠するのは、特定の企業による調査ではない。3,816の全事業者を対象とした、後にも先にも一度きり実施された国家調査(経済産業省)という、最も信頼性の高い「羅針盤」である[1]。
この羅針盤が、あなたの貴重なリソース(時間)をどこに投下すべきかという重要な意思決定に、反論の余地のない確定的な答えを示す。
成功確率の残酷な現実 ― なぜ9割以上が成果なく退会するのか
まず、経済産業省の調査が明らかにした事実は、結婚相談所における成婚率の低さである。その数値は、男性平均で7.9%、女性平均ですら8.6%に過ぎない。 これは全ての年代を含んだ平均値だ。
国家調査が示した「成婚率1割以下」という不都合な真実

出典:経済通産省「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」
婚活市場において年齢的な不利を負う40代男性の成功確率は、これよりもさらに低い数値であることが合理的に推察される。
「時間」と「市場」の二重のリスク — 国家調査が示す、もう一つの不都合な真実
この国家調査データは、「成婚率」の低さだけでなく、あなたが投下する「時間(コスト)」と、その市場の「流動性(リスク)」という、2つの重大な論点も明らかにしている。以下のグラフがその全体像である。
【国家調査】結婚相談所 vs マッチングアプリ 徹底比較

出典:経済通産省「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」
時間的コストの非対称性 ― あなたが支払う本当の「代償」
「成功者」が支払う時間ですら、1.5倍の差
国家調査は、ごく少数の成功者(約1割)が成婚に至るまでの平均期間も明らかにしている。マッチングアプリ(婚活サイト)の8ヶ月に対し、結婚相談所は12ヶ月と、成功者でさえ1.5倍の時間を要する。
あなたが陥る「本当のリスク」 ― 9割の非成婚者が浪費する2年という時間
しかし、注目すべき最も重要なデータは、ここからだ。
成婚より可能性が9倍高い「非成婚者」が、成果を得られないまま結婚相談所に在籍した時間は、平均で25ヶ月(2年以上)に及ぶ。 これこそが、40代の婚活において「時間」という最も価値ある資産を失う、最大の構造的リスクである。
なぜこの「差」が生まれるのか? ― 市場の「流動性」という構造的欠陥
市場を決定づける唯一の変数「流動性」
なぜ、これほどまでに成功確率と時間に差が生まれるのか。その根本原因は、市場の「流動性(新規会員の入れ替わり率)」という構造的な問題にある。
データで見る「5倍」の構造的格差
国家調査によれば、結婚相談所の年間流動性は26.4%に過ぎない。これは、1年経っても会員の4分の3は同じ顔ぶれであることを意味する。 一方、マッチングアプリ(婚活サイト)の年間流動性は122.5%と、その差は約5倍に達する。
このデータが示すのは、結婚相談所が数ヶ月で出会いの機会が枯渇する「停滞市場」であるのに対し、マッチングアプリは常に新しい出会いの可能性がある「高速回転市場」であるという、動かしがたい事実だ。
まとめ:国家調査が指し示す、唯一の合理的な戦場
「1割以下の成功率」「9割が2年以上を浪費する時間的リスク」「5倍の流動性格差」。 これら国家調査が示した3つの客観的データは、40代男性が選ぶべきでない戦場を明確に指し示している。
あなたの最も貴重な資産である「時間」の価値を最大化するための唯一の合理的な選択は、この構造的に不利な戦場から速やかに撤退することである。
この国家調査データを基にした、より具体的な「タイパ戦略」については、こちらの記事で解説している。
→『40代婚活のタイパ戦略 ― 最新データが示す「アプリ vs 相談所」の残酷な真実』
なぜ結婚相談所がこの構造的欠陥から抜け出せないのか、そのビジネスモデルをさらに深く分析した記事はこちらだ。
→『なぜ、結婚相談所という選択肢があなたの時間を無駄にするのか?』
出典:
[1] 経済産業省「少子化時代の結婚関連産業の動向」(2006年5月)