円形で中がないドーナッツ型のグラフ

【40代婚活】成功率を2倍にする「ポートフォリオ戦略」とは? ― データが示す、出会いの最適化

はじめに:あなたの婚活を「加速」させる、もう一つの視点

我々の戦略の基本は、あくまで最も成果の出やすい主戦場(マッチングアプリ)に集中し、その戦い方をマスターすることだ。 では、その基本を抑えた上で、さらに成功確率を高めたい意欲的な人は、 どうすればいいのか?

この記事では、その問いに対する、東京大学の調査に基づいた「ポートフォリオ戦略」という合理的な「解」を提示する。

データが示す、「多角化」の圧倒的な有効性

婚活の多角化は、成功率を2倍に高める

「婚活の多角化は、成功率を2倍に高める」という棒グラフ。並行している婚活の数が「活動1」では成功率15%、「活動2」では22%、「活動3」では30%と、活動数に比例して成功率が高まることを示している。

出典:東京大学社会科学研究所「第3回・働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」2009年

婚活における「多角化」がいかに有効かを、まず客観的データで証明しよう。 東京大学の社会科学研究所の調査によれば、婚活の活動数が「1つ」の人に比べ、「3つ以上」の人は、成功率が約2倍になるという事実が示されている[1]

このデータが示すのは、複数の出会いのルートを持つことが、成功確率を高める極めて有効なアプローチであるという、議論の余地のない事実だ。

なぜ、闇雲な「数増やし」ではダメなのか?

では、ただ数を増やせばいいのか? 答えは「ノー」だ。 闇雲な数増やしは、むしろあなたの婚活疲れを加速させるだけの「罠」に過ぎない。重要なのは、効果の高い「組み合わせ」を考えることだ。 なぜ組み合わせが重要なのか。

その目的は、異なる性質の「出会いのチャネル」を組み合わせることで、全体としての安定したリターン(出会いの機会)を確保し、一つのチャネルの不調が全体に与える心理的ダメージを最小化することにある。これは、投資におけるリスク管理の考え方と全く同じである。

成功を引き寄せる「婚活ポートフォリオ」3つの具体例

以下に、状況に合わせた、具体的なポートフォリオの組み方を3パターン提示する。これらはあくまで一例だが、私のコンサルティング経験上、多くの成功実績がある組み合わせだ。

  • パターン1:結婚相談所 + アプリ
  • 対象者: 結婚相談所を主軸に活動しているが、成果が出ていない人。
  • 戦略のキモ: プロフィール写真や自己紹介文といったアセット(資産)を再利用できる。また、相談所とは異なる女性層と、圧倒的な母数にアプローチ可能になる。
  • パターン2:アプリの複数利用
  • 対象者: マッチングアプリを主軸に活動し、さらに可能性を広げたい意欲的な人。
  • 戦略のキモ: プロフィールのフォーマットやシステムの基本が同じなため、培ったスキルを横展開できる。最小の労力で、アプローチできる母数を効果的に拡大できる。
  • パターン3:オンライン + オフライン
  • 対象者: アプリでのメッセージ戦に苦手意識がある、あるいは対面でのコミュニケーションに自信がある人。
  • 戦略のキモ: 自身の適性が、全く異なる成功ルールを持つ「戦場」で花開く可能性がある。
  • 具体的な場: 「友人・知人の紹介」に改めて注力する、あるいは「街コン」や「趣味・イベント系の集まり(飲み会)」といった、一回完結型でチャンスを狙える場。

結論:努力の「量」ではなく、努力の「構造」を変えよ

婚活で成功するために必要なのは、闇雲な努力ではなく、自身のエネルギーを合理的に再配分する「賢い仕組み(ポートフォリオ)」を構築することだ。

あなたがもし意欲的であるか、あるいは行き詰まりを感じているなら、この戦略は成功への期間を短縮し、確率を高める有効な選択肢となるだろう。

【補論】本戦略を実行する上での、2つの重要な前提条件

  • 前提条件①:「多角化の罠」を避けること
  • 婚活している人が陥りがちな、「あれもこれも」と手を出す、軸のない活動は、結局どれも中途半端に終わり、時間と気力だけを消耗させる最悪のパターンだ。
  • 前提条件②:強固な「核」を構築すること
  • ポートフォリオ戦略は、強固な「核」があって初めて機能する上級戦略である。ポートフォリオを組む前の絶対的な必要条件。それは、当サイトで解説している「4ステップ戦略フレームワーク」を理解し、主戦場であるマッチングアプリで実践していることだ。

次のステップ

もし、あなたがまだ主戦場での戦い方を確立していないなら、まずはこちらの記事で「核」を構築してほしい。


出典:

  • [1] 東京大学社会科学研究所「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査2009」(2009年6月)