
【2025年最新】40代婚活、主戦場はどこだ?
データが示す「選ぶべき戦場」と「捨てるべき戦場」
はじめに:その「常識」、いつの時代のもの?
「40代の出会いは、どこにあるのか?」 この問いに対し、多くの男性は自らの経験則や、旧来の「常識」を頼りに戦場を選んでしまう。
しかし、その常識が、もし10年前に陳腐化した地図であったとしたら、目的地にたどり着けないのは当然である。出会いの市場構造は、この数年で劇的に変化したのだ。
この記事の目的は、信頼できる客観的なデータに基づいて、その構造変化を解き明かし、40代が立つべき唯一の合理的な「主戦場」を特定すること。そして、その戦場の中で「選ぶべきアプリ」と「捨てるべきアプリ」の原理原則を提示することである。
ゲームのルールは変わった ― データが示す「出会いの構造変化」
出会いのきっかけの変化、「40代既婚者」と「1年以内結婚夫婦」の比較

出典:明治安田生命保険相互会社「いい夫婦の日」に関するアンケート調査 2024年11月
まず、多くの40代が原体験として持っているであろう「過去の常識」と、それとは全く異なる「現在の真実」を、データで比較しよう。
事実①:40代が信じる「過去の常識」
明治安田生命の調査によれば、40代の既婚者が現在の配偶者と出会ったきっかけは、「職場の同僚・先輩・後輩」(28.9%)がトップであり、「マッチングアプリ」は10.0%に過ぎない。
また、過去に婚活をした40代既婚者が利用した手段も「友人・知人の紹介」が43.9%と最多であった[1]。これが、多くの40代男性が「常識」として無意識に前提としている世界だろう。
事実②:しかし、「今」成果を出している「現在の真実」
ところが、同調査で「1年以内に結婚した夫婦」に限定して出会いのきっかけを見ると、その常識は完全に覆される。「マッチングアプリ」が29.8%と圧倒的トップに躍り出ており、かつての王道であった「職場」(10.6%)や「友人紹介」(10.6%)に、トリプルスコア近い差をつけているのだ[1]。
このデータが冷徹に示すのは、もはや主戦場がマッチングアプリへと完全に移行したという、動かしがたい事実である。あなたがもし成果の出ない努力を続けているとしたら、その原因の一つは、この市場構造の変化に気づかず、古い地図を手に戦っていることにある。
戦場の見極め ― 40代が「選ぶべきではないアプリ」の原理原則
第1章で主戦場がアプリであると結論付けた上で、まず理解すべきは、この戦場がいかに変化の激しい場所かということだ。 かつての有名サイト、エキサイト恋愛結婚は2022年に、Yahoo!パートナーは2025年にサービスを終了した。あのLINEですら、2021年にマッチングアプリ事業から撤退している。
これは、この市場がいかに新陳代謝の激しい場所であるかの証左だ。「昔の名前」や古い成功体験は、何の意味もなさない。 リソースの限られる40代の戦略は、「捨てるべき選択肢を、いかに合理的に見抜くか」だ。
原則1:「流動性」のない“墓場”を捨てよ
会員数が多くても、アクティブでなければ意味がない。常に新規会員が流入し、プラットフォームが動いている「生きた」戦場でなければ、あなたの時間は浪費されるだけだ。
原則2:「婚活意識が高すぎる」“高地”を捨てよ
結婚相談所系列や、男女同額の料金を課金するような「婚活意識の強い」アプリは、一見すると真剣な女性が多く、良い戦場に思える。
だが、経済産業省の調査データは逆の事実を示す。 最も婚活への意識が高いと言える結婚相談所に登録する女性は、一般の未婚女性に比べ、男性に対する条件が厳しい、という実態である。
例えば、相手の「年収」に下限を設ける割合は約2.4倍、「年齢」の上限を気にする割合は約4割も増加するのだ[2]。「婚活意識が高い」場ほど、40代男性が戦うべきではない「不利な戦場」となる。
原則3:「進化」の止まった“沈没船”を捨てよ
UI/UXの改善が止まっているアプリは、運営がリソースを投下していない証拠だ。価値観重視のUIへと進化を続けるアプリがある中で、何年も変化のないアプリは、今日の勝者が明日の敗者となるこの市場において、ある日突然サービス終了が告知されてもおかしくない「沈没船」である可能性が高い。
一点集中 ― なぜ、ペアーズが最初の選択肢なのか
捨てるべき選択肢を除外した時、我々が立つべき戦場はどこか。ファクトとロジックだけが、その答えを示す。
ファクト1:結果が出ているという事実
MMD研究所の調査によれば、「付き合ったり結婚まで至ったアプリ」でペアーズは他を圧倒している[3]。我々は、結果が出ているという事実を最優先すべきだ。
ファクト2:市場の流動性と会員特性
ペアーズの利用率は断トツであり、市場の「流動性」が最も高いことを意味する。かつ、女性が無料で使えることから「婚活意識が高すぎない」層が常に流入しており、40代にとって戦いやすい市場環境が維持されている。
以上の分析から、40代男性が限られたリソースで勝率を最大化するために、最初に取り組むべき主戦場として、現時点で最も合理性が高いのは「ペアーズ」であると結論付けられる。
結論:正しい戦場を選び、次の「戦略」へ
ここまで、データに基づき「戦場を合理的に選択するための思考法」を解説してきた。40代の主戦場はマッチングアプリであり、その中でも現時点での最初の選択肢として、ペアーズが最も合理的であることも示した。
しかし、繰り返すが、正しい戦場を選ぶことは、勝利のための必要条件であって、十分条件ではない。多くの男性が、この正しい戦場で、間違った戦い方をすることで敗北している。
次のステップ
次にあなたが学ぶべきは、その戦場で勝利するための思考OS、すなわち「戦略」そのものである。
出典:
- [1] 明治安田生命保険相互会社「いい夫婦の日」に関するアンケート調査(2024年11月)
- [2]経済産業省「少子化時代の結婚関連産業の動向」(2006年5月)
- [3]MMD研究所「2022年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」(2022年